北風と太陽という絵本を子どもの頃に読んだのを鮮明に覚えています。
『北風と太陽は歩いてくる旅人のマントをどちらが早く脱がすことができるのかを競い合います。
北風は力いっぱい風を吹かせ、旅人のマントを奪い去ろうとしますが旅人はかえってマントをおさえこんでしまいます。
一方、太陽は燦々と旅人を照りつけると旅人は自らマントを脱ぎ、太陽の勝ちとなりました。』

即効性の効果を期待し、力任せに乱暴に片付けてしまうよりも、ゆっくり着実に実行する方が効果が得られる。
また、人間とは冷たく厳しい態度よりも、暖かく愛のある態度に共感するという行動原理も同時に描いている物語だと思います。

かつては弊社は毎朝9時に出社し、朝礼を行い、一斉に業務を開始するスタイルでした。
一日の行動効率化施策も実施され、マイクロマネジメントが是とされていました。
しかしある一定の組織基準に達したこと、今回のコロナ禍を機会に180度真逆の方針を採用しました。
10時半~16時半のコアタイムフレックス制とし、リモートワークも多用しています。
誰が何時に来てどういう仕事をしているのかを会社が必要以上に管理することはありません。
(チーム間では共有し合っています)
会社が提唱しているのは「自由・信頼・結果」だけです。
つまりセルフマネジメント型に移行しています。

導入当初は非常に不安を感じているメンバーもいましたが、いざ実施するとなると全員が最適に業務にとりくむことができるようになりました。
遅刻、欠勤、業務ミス、残業が大幅に減少。
売上と利益、有給取得率は大きく伸びました。

会社自体が、僕自身が失敗から大きく学んだことですが、人の生産性や効率化を「時間」で考えすぎるのでは無理が生じてしまう。
どうしても今の労働基準法では「時間」という概念を取り入れてしまうのですが、人がパフォーマンスするには「精神的余裕」「心理的安全性」「尊厳」「信頼」「愛」というような別のロジックも組織は考慮する必要があるのだと思います。

それによって生まれる力。
「拘束力より結束力」
この無限の力が事業を推進する大きな源泉となるはずです。
もちろん、それを実現するには働く人の一定以上の技量や理解が必須ということは言うまでもありませんが。
「BS思考」と徹底して発信しているのですが、積み上がるからこそできる。
いま働くひとにふさわしい、令和の時代にふさわしい組織環境を常に追求して参ります。
たくさんの組織的チャレンジに協力してくれるメンバー各位には感謝しかありません。


今日の一善:早起きして買い物と洗い物をした。