先週末は弊社のエンジニアKの結婚披露宴に参列しました。
弊社を卒業したメンバーもいて、テーブルでワイワイ楽しかったです。
今年は、主賓で祝辞を述べさせていただくことも何回かあり、社会人としての襟を正さねばと改めて強く思っていた矢先に、初めての乾杯の挨拶で緊張しまくっていた弊社CTOのOの祝辞には神が降臨しました。

「口から心臓出そうです。」
「めちゃ緊張してます。」

挨拶前にテーブルの横でブツブツと。
3年目の編集部のTにも「Oさん、がんばってください!」と励まされている。
ふとOの手を見ると小刻みに震えているではないか。
ハイパーエンジニアでも挨拶は別物か。。

私の祝辞が終わり、新婦側の祝辞も終わり、さてOの挨拶。
お辞儀をしたところ、、

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「ガリガリガリガリ!!!!!」

眼鏡のフレームがマイクを擦った!!
会場大爆笑!
この出来事でOはリラックスできたのか、無事に素敵な挨拶を終えました。
メンバーの結婚のお祝いもいいものですね。


さて、前置きが長くなりましたが。
弊社もメンバーが増えてきて、徐々に若手に権限移譲をしている段階であると以前ブログにも書きました。
20代の部長が誕生したり、組織が若返りをしている中、若手メンバーから「リーダーやミドルマネジメントに必要な素養って何ですか?」と質問されることが多くなりました。
つまり、経営者としてはどういうミドルマネジメントが必要ですか?という質問でもあると思います。

・主語を『私』ではなく『私たち』にできる人
・「正しい人」「フェアな人」

と回答しています。

僕もサラリーマン時代が6年くらいありまして、よく見た光景なのですが、メンバークラスが会社に不満があり、組織の悪口を言う場合があります。
メンバーの言うことに対して同調したり、促したりするミドルマネジメント層を見かけますがこれはNGです。
「俺は君のことわかってるよ、悪いのは組織だよね」これは最もスキルの低いミドルマネジメントがやる行為です。
ネガティブな意見に同調するのは人の心の隙間に入り込む最も簡単な方法であり、そして何も生み出さない。
こういうミドルマネジメントは経営層や上司に組織改善を上申することもないので、メンバーの不満は永遠に解消されない。
メンバーへの人気取りを重視し、上司との摩擦を避ける。
つまり、主語が「自分」になっており、主語が「組織」になっていない。

一方で、スキルの高いミドルマネジメントはメンバーの不満に対して「会社はこう考えてるんだよ。理解する努力をしてみたら?それでも不満があるなら俺から上に伝えるから少し待ってて。」と回答する。
そして、そのミドルマネジメントは経営層に対して本当に耳の痛いことを提言してくる。
上司との摩擦を覚悟して。
組織全体のことを考えたら、経営方針に間違いがあれば直すべきであると。
その際に経営層は傾聴しなければならず、ミドルマネジメントとじっくり向き合う必要がある。
そして、その結果をミドルマネジメントはメンバーにフィードバックする。

僕自身も耳の痛いことを提言され、ミドルマネジメントと一時的に険悪になったことがあります。
しかし、経営者と若いメンバーでは目線が合うわけがないので、傾聴しなければならない。
経営者は一番真剣だし、リスクも背負っている自負が強いため、なかなかそれに気づけない。

『「傾聴」って言葉知ってますか?』

それをはじめて言ってきたのが、冒頭で紹介したCTOのOだったのです。


「ガリガリガリガリ!!!」


って音をならした時に爆笑できるのも、以前より少しは「傾聴」できるようになったからかもしれません。
経営トップはそういうミドルマネジメントやリーダーを求めています。
そういうメンバーが集まる組織が強くないわけがありません。


今日の一善:朝のラッシュで豪快にぶつかられたが、笑顔で対応した。