おはようございます。
めちゃめちゃ暑い日が続いていますが、体調など崩されてないでしょうか。
筋肉は正義、僕は元気です。

さて、あるメンバーに「自分は経営を学びたいのだが、身近にそういうの教えてくれるの誰だろうって考えたときに、葛城さんがいました。教えてください!」と言われまして。
自分はまだまだできてないのを前提に、本人にやる気があるので最近ご要望にお応えしております。

以前ブログで「存在承認」というテーマで記事を書きました。
一言で言うと、「貴方がその場所にいることを、私は知っていますよ」と相手に伝えることです。
例えば名前を呼ぶこと。
「荒木さん!元気ですか?」「小川さん!こんにちは。」「青山さん、僕の考えは・・・」
名前を呼ばれると相手から「存在を承認されている」状況となります。
挨拶なんかもそうですね。
お互いに「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「おつかれさまです」と言うことは特定のワードで存在を承認しあっていることになります。
ここで挨拶しないと、「相手の存在を承認していない」ということになります。
赤ん坊が泣くのも、子どもが駄々をこねるのも、自身の存在を承認してもらう必要があるからであり、赤ん坊や子どもの場合はその表現が感情に偏っているだけです。
もちろん、人間なので大人にも承認欲求があり、他者から存在を承認してもらいたいという思いがあります。
そして人は目を合わせ、言葉を交わすのだと思います。

先日会議の場で、ある発言者が発言している最中に他の人がどういう反応をしているのかを眺めていました。
じっくり発言者の目を見て聞いている人、上を向いて耳を傾けながら聞いている人、メモしている人、下を向いている人、パソコンのキーボードを叩いて他の作業をしている人。
さまざまな人がいます。

発言者は聞き手の反応で自分の発言内容や表現がマルなのかバツなのかをダイレクトに感じますよね。
自分の発言者としての存在が承認されているのかどうか。
勿論、発言者には発言内容及び表現方法のスキルが求められます。
そして、聞き手は発言者が発言しやすいように発言者の「存在を承認」するスキルが求められます。
それは決して、意見に同調するということではなく、異なる意見であっても先ずは相手に気持ちよく発言させるというスキルです。
そこから会話がはじまり、ポジティブな議論へと発展します。
具体的には、目を見て話を聞く、頷く、相手の意見を一度受け入れる、話し手が事前に準備してきたことを想像する。

発言者のスキルやプレゼンテーション能力に目が行きがちですが、聞き手のフォロワーシップというものはチームを非常にポジティブな方向へ持って行くのです。
「受け手」というのは非常に重要なのだと思います。
漫才でもボケとツッコミがいるように、ツッコまれるからボケが活きる。
ボケてもツッコまれないと確実にスベります。

チームで動く以上は自分の役割を理解し、立ち回るのが大切ですね。
経営トップというのも役割の一つですから。
できるかできないかは(人間性も関係あるかもしれませんが)大部分はスキルです。
できなければスキル不足ということですが、逆に言うとスキルなので誰にでも、若手社員にも身に付けることができます。
「経営をおしえてください!」と言ってきたメンバーにはそういう話をしましたら、頷いてくれていました。


今日の一善:強風でオフィス前で倒れていた自転車をたてた。