「食」で人と人をつなぐ。OCEAN'S社長 葛城嘉紀のブログ

「すべての行動は誰かのために」 東京日本橋から食文化を発信しています。 レシピサイト「Nadia」、料理家マネジメント「Nadia Management」、料理家育成学校「Nadia Artist Academy」を運営しています。

OCEAN'S代表取締役社長CEO。
プロのレシピサイト「Nadia」、料理家及び料理研究家のマネジメント「Nadia Management」の運営、料理研究家育成校「Nadia Artist Academy」を運営しています。
アマチュアキックボクサー。ゴールドジム。食と料理と格闘技をこよなく愛する経営者です。

■Nadia
「写真がきれい」「つくりやすい」「美味しい」3拍子揃ったお料理や「食」「料理」に関する記事を配信しています。
https://oceans-nadia.com/

■Nadia Management
料理家、料理研究家、料理教室講師、管理栄養士が所属しています。
https://nadia-artists.com/

■Nadia Artist Academy
料理研究家マネジメント事務所が運営する料理研究家育成校です。
https://oceans-nadia.com/academy/

【お仕事のご依頼】
料理家、料理研究家、管理栄養士のメディア出演お問い合わせ、レシピ開発、商品開発のご依頼はこちら(https://nadia-artists.com/contact/)へお願いいたします。

2018年08月

おはようございます。
めちゃめちゃ暑い日が続いていますが、体調など崩されてないでしょうか。
筋肉は正義、僕は元気です。

さて、あるメンバーに「自分は経営を学びたいのだが、身近にそういうの教えてくれるの誰だろうって考えたときに、葛城さんがいました。教えてください!」と言われまして。
自分はまだまだできてないのを前提に、本人にやる気があるので最近ご要望にお応えしております。

以前ブログで「存在承認」というテーマで記事を書きました。
一言で言うと、「貴方がその場所にいることを、私は知っていますよ」と相手に伝えることです。
例えば名前を呼ぶこと。
「荒木さん!元気ですか?」「小川さん!こんにちは。」「青山さん、僕の考えは・・・」
名前を呼ばれると相手から「存在を承認されている」状況となります。
挨拶なんかもそうですね。
お互いに「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「おつかれさまです」と言うことは特定のワードで存在を承認しあっていることになります。
ここで挨拶しないと、「相手の存在を承認していない」ということになります。
赤ん坊が泣くのも、子どもが駄々をこねるのも、自身の存在を承認してもらう必要があるからであり、赤ん坊や子どもの場合はその表現が感情に偏っているだけです。
もちろん、人間なので大人にも承認欲求があり、他者から存在を承認してもらいたいという思いがあります。
そして人は目を合わせ、言葉を交わすのだと思います。

先日会議の場で、ある発言者が発言している最中に他の人がどういう反応をしているのかを眺めていました。
じっくり発言者の目を見て聞いている人、上を向いて耳を傾けながら聞いている人、メモしている人、下を向いている人、パソコンのキーボードを叩いて他の作業をしている人。
さまざまな人がいます。

発言者は聞き手の反応で自分の発言内容や表現がマルなのかバツなのかをダイレクトに感じますよね。
自分の発言者としての存在が承認されているのかどうか。
勿論、発言者には発言内容及び表現方法のスキルが求められます。
そして、聞き手は発言者が発言しやすいように発言者の「存在を承認」するスキルが求められます。
それは決して、意見に同調するということではなく、異なる意見であっても先ずは相手に気持ちよく発言させるというスキルです。
そこから会話がはじまり、ポジティブな議論へと発展します。
具体的には、目を見て話を聞く、頷く、相手の意見を一度受け入れる、話し手が事前に準備してきたことを想像する。

発言者のスキルやプレゼンテーション能力に目が行きがちですが、聞き手のフォロワーシップというものはチームを非常にポジティブな方向へ持って行くのです。
「受け手」というのは非常に重要なのだと思います。
漫才でもボケとツッコミがいるように、ツッコまれるからボケが活きる。
ボケてもツッコまれないと確実にスベります。

チームで動く以上は自分の役割を理解し、立ち回るのが大切ですね。
経営トップというのも役割の一つですから。
できるかできないかは(人間性も関係あるかもしれませんが)大部分はスキルです。
できなければスキル不足ということですが、逆に言うとスキルなので誰にでも、若手社員にも身に付けることができます。
「経営をおしえてください!」と言ってきたメンバーにはそういう話をしましたら、頷いてくれていました。


今日の一善:強風でオフィス前で倒れていた自転車をたてた。




















少し前になるのですが、めざましテレビで「子ども食堂」のことを放送していました。
日本の貧困層の子どもたちに、地域のボランティアの方が月に2回ほど無償で夕食を提供するというものです。
存在は知っていたものの、取組の詳細、ボランティアの方の悩みや施策の課題などはよく知りませんでした。
テレビの限られた時間での情報では限界があるので、自分でネットを検索してみました。
「子ども食堂」と。
そうすると、カタリバというNPO法人の記事にたどり着いたのです。

【NPO法人 カタリバの記事】
https://www.katariba.or.jp/news/2017/11/02/9882/


記事を読み進め、僕らが知り得ない実態や社会全体で取り組むべき課題なども理解できました。
そして「あれ?」と気づいたのですが、カタリバのTさん、以前お目にかかったことがあるなと。
僕はTさんにお久しぶりですの言葉と共にアポイントをいただきお会いすることにし、カタリバが運営するアダチベースという施設を案内いただいたのです。

【アダチベース】
https://www.katariba.or.jp/intern/a-base/


アダチベースの取り組む課題
平成28年の国民生活基礎調査(厚生労働省)によれば、日本の子どもの貧困率は13.9%に上ります。この数値は「子どもの7人に1人が貧困状態にある」ことを示しています。さらに、ひとり親世帯においては、子どもの2人に1人が貧困状態にあると言われています。足立区では、27年度を「子どもの貧困対策元年」と位置づけ、「予防する、連鎖を断つ」に主眼を置き、リスクの高い家庭への支援・子どもの健全な成育環境の担保を目的とした施策に力を入れています。

カタリバが足立区と出会ったのは2015年9月のこと。貧困対策課を訪問し、「困難を抱えた子どもたちに対する居場所と学習支援事業」をご提案させていただいたのが始まりです。それから幾度も話し合いを重ね、翌年8月より子どもたちの安全基地「アダチベース」をスタートさせました。

Tさんと施設長のKさんが丁寧に僕に説明をしてくださったのですが、現在の日本で貧困層っているの?って思った方いませんか?
貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」というものがあるのですが、「貧困」というワードを聞いたときに僕はアフリカを想像したのですが、皆さんもそうじゃないですか?
それが絶対的貧困です。
着るものや食べるものがなく、1日約100円~200円以下で過ごしている人たちです。

アダチベースが取り組んでいるのは「相対的貧困」。
「相対的貧困」とは、所得の中央値の半分を下回っている人の割合で、つまりその国の所得格差を表している数字です。
平成27年度の日本の所得の中央値が245万円なので、122.5万円以下で生活している人が貧困ラインを下回っているということになるそうです。
貧困ラインを下回ったいる人の年収が122.5万円であり、月収でいうと約10.2万円です。
(※これに当てはまる人が日本だと15.6%、6人~7人に1人いるということです。)
例えば、家族3人で月収10万円程度で暮らすということです。
お話をお伺いしているとご両親がいなくなったり、どちらかの親がいなかったり、労働意欲がなかったり、外国籍の方で就職先がないなどさまざまな理由があるようです。

時給1000円で1日7時間勤務、1週間に35時間、1ヶ月に120時間働いたとして月収が12万円。
お母さん1人がパートタイムで頑張って働いた額となります。
子ども2人を育てていくには非常に厳しい環境であり、一日一食しか食べられない子どもも多いようです。

もちろん子どもたちに何の責任があるわけでもなく、たまたまそういう環境下に育ったということだけです。
不可避なことなのです。

相対的貧困の問題は「公平性の欠如」です。
誰もが一般的に受けられるであろうと考えられている食事や教育や情報、想い出作りですら欠如してしまいます。
そういった状況を少しでも打破しようとカタリバは活動されています。
アダチベースの取組で驚いたのは、(夏休みシフトだったのですが)昼食も夕食も休館日の月曜日(だったかな)を除いて毎日提供していること。
通常の子ども食堂は月2回が限界、というところもあるようですが複数回食事を提供されていました。
夕食にも立ち会わせていただきましたが、ワイワイ子どもたちが15人ほど楽しそうに食事していました。
中には恥ずかしがって輪に入れない子もいたのですが大体がおしゃべりしながら食事していて、1人じゃないという笑顔が印象的でした。
食事だけでなく、地域のボランティアの方が数学や英語を教えるというサポートもされていたり、夏休み学校に行ったときに子どもたちが「夏休み●●●行ったよ!」という話題で盛り上がったときに疎外感を感じないように遠足なども企画されていました。

貧困から圧倒的な努力をして成り上がり、ビジネスで成功した人。
貧困から運動神経がよくてスポーツ選手になった人。
そんな人は世の中にいるかもしれません。
でも本当に一握りの奇跡的な人。
ほとんどの子どもたちはそういう世界を知らないしそういう情報を受け取る環境下にもありません。
また、圧倒的な努力をするための社会性や教育、そして食事が充分ではないのが現状なのです。
「努力すれば何でもできる」という以前の話なのです。

ベーシックインカムを取り入れて最低限生活できる状態を作り出せば良いのかということも議論しましたが、単純にそれだけだと難しい。
お金があってもネグレクトなどは回避できない。
「正しいお金の使い方」という社会性も同時に身に付けていただかないといけないのでしょう。
物理的にお金をお渡しするのと同時に一緒に情報や知識や知恵なども伝えていかねばならないのだと思います。

また、子ども食堂は「本当に欲している人にきちんと食事を届けられない」という課題もあります。
それは自分が貧困層であることを自覚できていない、子ども食堂の情報が届かない、文字が読めない、周りの目を気にして手を上げられないなど。
アダチベースでは地域の方や行政と連携し、情報提供してもらうことで「本当に欲している人にきちんと食事を届ける」ことを実現していますが、まだまだ完全ではないようです。

めざましテレビを観たときに、弊社のキッチンステージで子ども食堂をやろうと考えましたが、カタリバさんのお話をお伺いすると残念ながら体制が整っていない僕らが参画することは難しいと判断しました。
そこで僕らはまずは寄付という形をとりました。
僕らは会社組織なので「お金を稼ぐ」という機能はありますが、当該分野において最適に「お金を使う」「力を使う」ということには長けていません。
そのリテラシーが整うまで違った形で関わらせていただくことにしました。
ボランティアとして参加することも可能ですし、月々2000円からの寄付も可能ですので、関心のある方はサイトをのぞいてみてください。

【NPO法人カタリバ】
https://www.katariba.or.jp/support/



まだまだ僕らもはじめたばかりですが、できるだけたくさんの人が興味関心を持ってくれること。
いきなり大きなことはできないけど、小さなことからはじめてみること。
継続すること。
そんな人たちが1人でも増えるといいなと思ってます。


今日の一善:会社の男子トイレの上がっている便座を下げていった。

↑このページのトップヘ