新卒一年目の仕事というのは非常に思い出深く、そして後の社会人人生にとって大きな意味があると思います。
あれだけ意味のある経験というのは二年目以降はパタリとなくなるんじゃないかと思うくらい。
経営者一年目もまた感慨深く、そして後の経営者人生に大きな影響を与えるのだと思います。
今回は新卒一年目の仕事を振り返る機会があったのでその話を。
僕は新卒でソニーミュージックエンタテインメントという会社に入社し、様々なアーティストをラジオ局にプロモーションしていたのです。
一年目の僕は東北地方を担当しており、数ヶ月に一回東北新幹線に乗って福島→宮城→秋田と移動。 秋田まで行くと新幹線はバックし戻ります。
山形へ行くには仙山線で山の隙間を電車で移動しました。
各県にあるテレビ局とラジオ局を回って担当しているアーティストのプロモーション活動をするのです。
何百枚も紙袋にCDを入れて。
※CDが出来上がる前の白版と呼ばれるデザインも何もされていないCDRみたいなものを持って歩いています。
各県で今だから言えるおもしろ話やハプニングは満載なのですが、今回は宮城県仙台のお話を。
僕がその時プロモーション担当していた「H」というアーティスト。
当時僕は彼らを東北地方において認知度を上げる仕事をしており、ラジオのゲストブッキングや新聞社への取材依頼などが主な業務です。
デビュー以来勢いに乗っていたものの、東北においては「これから」という状態。
その中で決まったZEPP仙台でのワンマンライブ。
ZEPP仙台のキャパシティは1500くらいで果たして満員になるのか・・・という状況で組まれたライブ。
アーティスト本人もマネジメント事務所もレコード会社もイベント会社も一丸となってPRしないと・・という状況。 GIPという仙台では大手の音楽イベント会社があります。
音楽イベント会社はイベンターと呼ばれ、主にライブの動員や宣伝、当日の仕切りを行っています。
ここで登場するのがGIPのSさん。
Sさんが初めて担当するライブもこの「H」というアーティストでした。
「葛城さん、難しいかもしれないけど絶対に満席にしようね。お互い初めてだけど。」 と2歳年上のSさんは穏やかだけど強く言ってました。
レコード会社は色んなメディアを使ってライブの宣伝と新曲プロモーションを通してアーティストの宣伝を。
イベンターさんも広告などあらゆる手段でPR・集客を。 朝から夜まであれやこれや素人なりに仕事をしていくのです。
「満席の観客の前でアーティストにライブをしてもらいたい」 という想いは全員非常に強く持っていました。
アーティストの力と輝きがほとんどの理由だけど、、僕らの努力も少しは貢献できたのかどうか、、、結果ZEPP仙台は超満員。
大きな歓声の中ではじまったオープニング曲。
その曲に答えるように沸き上がる客席。
何とも言葉にならない感覚に包み込まれるのです。
僕はあの日2階席の一番奥に居て、オープニング曲がはじまってたくさんのスポットライトが客席に当たったとき、そして満員の熱狂しているお客さんを見たときに「これが仕事なんだ・・・」と思ったのを覚えています。
ふと横を見ると、Sさんは(身長190以上あるんですが)ハイタッチのポジショニングをしていました。
でけー!と思いながらも。 「葛城さん、やったね~!」 って。
正直今となっては、1年目のレコード会社のプロモーターの力でこの手の仕事には貢献できてないはずなんです。
アーティストの力や会社の力が大きな要因なので。 でも、やりきったと思えること、それが結果になったって思えることが非常に大事なんだと思うのです。
僕はその時の感動や感覚が忘れられないから、また料理の業界でマネジメントをやっているのだと思います。 マネジメント担当ってヒットの瞬間に立ち会いたいんです。
ビギナー時代に積み重ねたことが、35歳になった今、ようやく役に立っているのだと思います。
なんでこんな話をいきなりって? それはこの前SさんがOCEAN'Sのオフィスに訪ねてきてくださり、約10年ぶり
にお会いしたからです。
美味しそうに冷やし担々麺食べてます。笑
Sさん、またいつか良い仕事しましょう!
株式会社OCEAN'S 葛城 嘉紀
あれだけ意味のある経験というのは二年目以降はパタリとなくなるんじゃないかと思うくらい。
経営者一年目もまた感慨深く、そして後の経営者人生に大きな影響を与えるのだと思います。
今回は新卒一年目の仕事を振り返る機会があったのでその話を。
僕は新卒でソニーミュージックエンタテインメントという会社に入社し、様々なアーティストをラジオ局にプロモーションしていたのです。
一年目の僕は東北地方を担当しており、数ヶ月に一回東北新幹線に乗って福島→宮城→秋田と移動。 秋田まで行くと新幹線はバックし戻ります。
山形へ行くには仙山線で山の隙間を電車で移動しました。
各県にあるテレビ局とラジオ局を回って担当しているアーティストのプロモーション活動をするのです。
何百枚も紙袋にCDを入れて。
※CDが出来上がる前の白版と呼ばれるデザインも何もされていないCDRみたいなものを持って歩いています。
各県で今だから言えるおもしろ話やハプニングは満載なのですが、今回は宮城県仙台のお話を。
僕がその時プロモーション担当していた「H」というアーティスト。
当時僕は彼らを東北地方において認知度を上げる仕事をしており、ラジオのゲストブッキングや新聞社への取材依頼などが主な業務です。
デビュー以来勢いに乗っていたものの、東北においては「これから」という状態。
その中で決まったZEPP仙台でのワンマンライブ。
ZEPP仙台のキャパシティは1500くらいで果たして満員になるのか・・・という状況で組まれたライブ。
アーティスト本人もマネジメント事務所もレコード会社もイベント会社も一丸となってPRしないと・・という状況。 GIPという仙台では大手の音楽イベント会社があります。
音楽イベント会社はイベンターと呼ばれ、主にライブの動員や宣伝、当日の仕切りを行っています。
ここで登場するのがGIPのSさん。
Sさんが初めて担当するライブもこの「H」というアーティストでした。
「葛城さん、難しいかもしれないけど絶対に満席にしようね。お互い初めてだけど。」 と2歳年上のSさんは穏やかだけど強く言ってました。
レコード会社は色んなメディアを使ってライブの宣伝と新曲プロモーションを通してアーティストの宣伝を。
イベンターさんも広告などあらゆる手段でPR・集客を。 朝から夜まであれやこれや素人なりに仕事をしていくのです。
「満席の観客の前でアーティストにライブをしてもらいたい」 という想いは全員非常に強く持っていました。
アーティストの力と輝きがほとんどの理由だけど、、僕らの努力も少しは貢献できたのかどうか、、、結果ZEPP仙台は超満員。
大きな歓声の中ではじまったオープニング曲。
その曲に答えるように沸き上がる客席。
何とも言葉にならない感覚に包み込まれるのです。
僕はあの日2階席の一番奥に居て、オープニング曲がはじまってたくさんのスポットライトが客席に当たったとき、そして満員の熱狂しているお客さんを見たときに「これが仕事なんだ・・・」と思ったのを覚えています。
ふと横を見ると、Sさんは(身長190以上あるんですが)ハイタッチのポジショニングをしていました。
でけー!と思いながらも。 「葛城さん、やったね~!」 って。
正直今となっては、1年目のレコード会社のプロモーターの力でこの手の仕事には貢献できてないはずなんです。
アーティストの力や会社の力が大きな要因なので。 でも、やりきったと思えること、それが結果になったって思えることが非常に大事なんだと思うのです。
僕はその時の感動や感覚が忘れられないから、また料理の業界でマネジメントをやっているのだと思います。 マネジメント担当ってヒットの瞬間に立ち会いたいんです。
ビギナー時代に積み重ねたことが、35歳になった今、ようやく役に立っているのだと思います。
なんでこんな話をいきなりって? それはこの前SさんがOCEAN'Sのオフィスに訪ねてきてくださり、約10年ぶり
にお会いしたからです。
美味しそうに冷やし担々麺食べてます。笑
Sさん、またいつか良い仕事しましょう!
株式会社OCEAN'S 葛城 嘉紀