競馬でもパチンコでも大穴を当てて大勝ちすると不幸になります。
大勝ちというのは自分の日常を超えた、自分の想定を超えた、自分の手に負えないことなんじゃないでしょうか。 学生がギャンブルで大勝ちしてあり得ない大金を手に入れればそれで生活が狂ったりすることもあります。
堅実なサラリーマンが投資で大勝ちして今は不幸なんて話もよく聞きます。
全員が全員というわけではないかとは思いますが。
大勝ちすることが駄目というわけではなく、自分の手に負えるものでないといけないのだと思います。
自分のステージを上げなければならない。
しかし、大勝ちなんてものは狙えるものじゃないし、不意に来るのかもしれません。

かの本の一文を引用します。
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Kさんという、これはクソ真面目な方ですが、若いときから働き者で、そのまた奥さんが、似た者夫婦のしまり屋ときているから、戦争前でもコツコツ貯めたのです。 そして、戦時中は何か小さな食糧の軍需工場などをやってずいぶん儲けたらしい。 戦後も目先をきかせて、いち早く工場の転向、といっても同じ類の食品加工ですが、それがインフレ波に乗って、数億という財産を作ったのです。 近頃は大邸宅におさまって、高級自動車を乗り回していますが、先日、その奥さんにお目にかかったら、あの女丈夫の奥さんが、すっかりやつれて、涙を流して私にこぼした愚痴がこうなんです。 若いときから、夫婦でお金を貯めるのが楽しみでした。一千円になった、二千円になったと銀行の預金帳を中にして、二人が笑顔を見合わせる楽しさ。 とうてい他人には分かって貰えないと思うほど幸福でした。 そのために、夫婦仲も、他人が羨むほど好かったのです。 それがどうでしょう。何不自由なく、女中の三人も置く暮らしになった現在は、家の中は真っ暗闇です。 というのは、主人が、他に二人も女を作って、ほとんど家に泊まることがない状態です。 私はどうしたらいいでしょう。 結局、お金を儲け、財産を作ると、人間は不幸になるのでしょうか。 今の私は、いっそ主人が仕事で損をして、昔の貧乏に戻ってくれるとよいと思います。 と、いうのです。

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人間は目的に向かって努力しているときは心が常に緊張しているもの。
心が緊張していると病気にもならないし、何事をも成し遂げることができます。
自分の器以上の大きな成功は、その心の緊張を解き、判断を狂わせるのかもしれません。
結局はコツコツ地道に。
というのが近道なのでしょうか。

株式会社OCEAN'S 葛城 嘉紀