「食」で人と人をつなぐ。OCEAN'S社長 葛城嘉紀のブログ

「すべての行動は誰かのために」 東京日本橋から食文化を発信しています。 レシピサイト「Nadia」、料理家マネジメント「Nadia Management」、料理家育成学校「Nadia Artist Academy」を運営しています。

OCEAN'S代表取締役社長CEO。
プロのレシピサイト「Nadia」、料理家及び料理研究家のマネジメント「Nadia Management」の運営、料理研究家育成校「Nadia Artist Academy」を運営しています。
アマチュアキックボクサー。ゴールドジム。食と料理と格闘技をこよなく愛する経営者です。

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少し前になるのですが、めざましテレビで「子ども食堂」のことを放送していました。
日本の貧困層の子どもたちに、地域のボランティアの方が月に2回ほど無償で夕食を提供するというものです。
存在は知っていたものの、取組の詳細、ボランティアの方の悩みや施策の課題などはよく知りませんでした。
テレビの限られた時間での情報では限界があるので、自分でネットを検索してみました。
「子ども食堂」と。
そうすると、カタリバというNPO法人の記事にたどり着いたのです。

【NPO法人 カタリバの記事】
https://www.katariba.or.jp/news/2017/11/02/9882/


記事を読み進め、僕らが知り得ない実態や社会全体で取り組むべき課題なども理解できました。
そして「あれ?」と気づいたのですが、カタリバのTさん、以前お目にかかったことがあるなと。
僕はTさんにお久しぶりですの言葉と共にアポイントをいただきお会いすることにし、カタリバが運営するアダチベースという施設を案内いただいたのです。

【アダチベース】
https://www.katariba.or.jp/intern/a-base/


アダチベースの取り組む課題
平成28年の国民生活基礎調査(厚生労働省)によれば、日本の子どもの貧困率は13.9%に上ります。この数値は「子どもの7人に1人が貧困状態にある」ことを示しています。さらに、ひとり親世帯においては、子どもの2人に1人が貧困状態にあると言われています。足立区では、27年度を「子どもの貧困対策元年」と位置づけ、「予防する、連鎖を断つ」に主眼を置き、リスクの高い家庭への支援・子どもの健全な成育環境の担保を目的とした施策に力を入れています。

カタリバが足立区と出会ったのは2015年9月のこと。貧困対策課を訪問し、「困難を抱えた子どもたちに対する居場所と学習支援事業」をご提案させていただいたのが始まりです。それから幾度も話し合いを重ね、翌年8月より子どもたちの安全基地「アダチベース」をスタートさせました。

Tさんと施設長のKさんが丁寧に僕に説明をしてくださったのですが、現在の日本で貧困層っているの?って思った方いませんか?
貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」というものがあるのですが、「貧困」というワードを聞いたときに僕はアフリカを想像したのですが、皆さんもそうじゃないですか?
それが絶対的貧困です。
着るものや食べるものがなく、1日約100円~200円以下で過ごしている人たちです。

アダチベースが取り組んでいるのは「相対的貧困」。
「相対的貧困」とは、所得の中央値の半分を下回っている人の割合で、つまりその国の所得格差を表している数字です。
平成27年度の日本の所得の中央値が245万円なので、122.5万円以下で生活している人が貧困ラインを下回っているということになるそうです。
貧困ラインを下回ったいる人の年収が122.5万円であり、月収でいうと約10.2万円です。
(※これに当てはまる人が日本だと15.6%、6人~7人に1人いるということです。)
例えば、家族3人で月収10万円程度で暮らすということです。
お話をお伺いしているとご両親がいなくなったり、どちらかの親がいなかったり、労働意欲がなかったり、外国籍の方で就職先がないなどさまざまな理由があるようです。

時給1000円で1日7時間勤務、1週間に35時間、1ヶ月に120時間働いたとして月収が12万円。
お母さん1人がパートタイムで頑張って働いた額となります。
子ども2人を育てていくには非常に厳しい環境であり、一日一食しか食べられない子どもも多いようです。

もちろん子どもたちに何の責任があるわけでもなく、たまたまそういう環境下に育ったということだけです。
不可避なことなのです。

相対的貧困の問題は「公平性の欠如」です。
誰もが一般的に受けられるであろうと考えられている食事や教育や情報、想い出作りですら欠如してしまいます。
そういった状況を少しでも打破しようとカタリバは活動されています。
アダチベースの取組で驚いたのは、(夏休みシフトだったのですが)昼食も夕食も休館日の月曜日(だったかな)を除いて毎日提供していること。
通常の子ども食堂は月2回が限界、というところもあるようですが複数回食事を提供されていました。
夕食にも立ち会わせていただきましたが、ワイワイ子どもたちが15人ほど楽しそうに食事していました。
中には恥ずかしがって輪に入れない子もいたのですが大体がおしゃべりしながら食事していて、1人じゃないという笑顔が印象的でした。
食事だけでなく、地域のボランティアの方が数学や英語を教えるというサポートもされていたり、夏休み学校に行ったときに子どもたちが「夏休み●●●行ったよ!」という話題で盛り上がったときに疎外感を感じないように遠足なども企画されていました。

貧困から圧倒的な努力をして成り上がり、ビジネスで成功した人。
貧困から運動神経がよくてスポーツ選手になった人。
そんな人は世の中にいるかもしれません。
でも本当に一握りの奇跡的な人。
ほとんどの子どもたちはそういう世界を知らないしそういう情報を受け取る環境下にもありません。
また、圧倒的な努力をするための社会性や教育、そして食事が充分ではないのが現状なのです。
「努力すれば何でもできる」という以前の話なのです。

ベーシックインカムを取り入れて最低限生活できる状態を作り出せば良いのかということも議論しましたが、単純にそれだけだと難しい。
お金があってもネグレクトなどは回避できない。
「正しいお金の使い方」という社会性も同時に身に付けていただかないといけないのでしょう。
物理的にお金をお渡しするのと同時に一緒に情報や知識や知恵なども伝えていかねばならないのだと思います。

また、子ども食堂は「本当に欲している人にきちんと食事を届けられない」という課題もあります。
それは自分が貧困層であることを自覚できていない、子ども食堂の情報が届かない、文字が読めない、周りの目を気にして手を上げられないなど。
アダチベースでは地域の方や行政と連携し、情報提供してもらうことで「本当に欲している人にきちんと食事を届ける」ことを実現していますが、まだまだ完全ではないようです。

めざましテレビを観たときに、弊社のキッチンステージで子ども食堂をやろうと考えましたが、カタリバさんのお話をお伺いすると残念ながら体制が整っていない僕らが参画することは難しいと判断しました。
そこで僕らはまずは寄付という形をとりました。
僕らは会社組織なので「お金を稼ぐ」という機能はありますが、当該分野において最適に「お金を使う」「力を使う」ということには長けていません。
そのリテラシーが整うまで違った形で関わらせていただくことにしました。
ボランティアとして参加することも可能ですし、月々2000円からの寄付も可能ですので、関心のある方はサイトをのぞいてみてください。

【NPO法人カタリバ】
https://www.katariba.or.jp/support/



まだまだ僕らもはじめたばかりですが、できるだけたくさんの人が興味関心を持ってくれること。
いきなり大きなことはできないけど、小さなことからはじめてみること。
継続すること。
そんな人たちが1人でも増えるといいなと思ってます。


今日の一善:会社の男子トイレの上がっている便座を下げていった。

最近眼鏡を愛用しています。(PCやスマホのライトをカットするもの。)
先日、僕の眼鏡のネジがとれてしまいまして。
ある眼鏡店でネジをとめてもらったのですが、「おいくらですか?」と尋ねると「無料です」とのこと。
無料なのにもかかわらず、非常に丁寧な接客をしていただきました。

先日、この眼鏡を作ってもらったときも「視力検査」「眼圧チェック」「乱視の検査」「夜間の見え方検査」「車を運転するための検査」などなど、およそ3,40分も検査をしていただきました。
冷たい珈琲はきっちりでてくるし、店内もクーラーがきいており非常に快適。
「あれ?眼鏡屋さんってこんな感じだっけ?」と約何年ぶりかに眼鏡を作った僕は驚いてしまいました。
そりゃ、このまま買ってしまうわ。。

昨日、たまたまテレビでメガネスーパーのV字回復の理由という番組を観た。
近年、眼鏡の値段が下がってきて、深刻な赤字が続いていた同社は敢えて高額商品を取り扱い、丁寧な検査やマッサージなどのリラクゼーションなども提供していると。
顧客の目の検査にも約1時間ほどかけて丁寧に接客し、最終的に10万前後の眼鏡の購入にいたる方もいるとのこと。
メガネスーパーで売れる眼鏡の平均価格は約38,000円とけっこう高額。
付帯業務を提供することで売上アップにつなげているのだとか。
また、老人ホームへの出張販売で販売数も広げている。

JINSも「眼鏡は目が悪い人だけがかけるものじゃない」という発想から生まれた「JINS PC」、「モノを見るのではなく、自分を見る」という自身の集中力などが分かる「JINS MEME」。
社長の田中さんのステレオタイプではない発想から生まれた商品が企業成長に大きく寄与したと伺ったことがあります。

「どうすれば売れるんだろう」と、24時間ずっと考えているから思いつくであろう企業の強みやアイデア。
普通に生きていたら、上述のような発想にならない。
田中さんにも「好きなことやった方が良いよ!」とアドバイスいただいた過去があったので、最近の一連のできごとは非常にリアリティがあり、強く実感しました。

僕らの事業である「食」に関してもそうかもしれません。
「普通の考え」をしているようではイノベーションは起きない。
誰もやってない、誰も発想していないことにこそ強みがある。
あそこがやってるから、うちもやろうってだけでは先はない。


思考に思考し、大胆に実行した人だけが見ることができる世界というものがあるのだろうと、ふと。
眼鏡のことを考えていたら、色んなことが見えてきた気がする。

今日の一善:営業リーダーにランチをご馳走した。





近頃、1週間に1冊程度本を読んでいます。
日本マクドナルドの創業者藤田田さんの言葉をあれこれ探しています。
先日テレビで藤田さんの特集をたまたま見まして、日本に異なる文化(ハンバーガー)を流行らせたなんて凄い!と思ってあれこれ文献を見ています。
僕が非常に共感した言葉がありまして。

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努力×時間の法則、一日24時間。成功はいかなる人にも平等に与えられた、この24時間にどれだけ努力するかにかかっている。人生に満塁ホームランはない。ゴロやバントを狙え。人間の頭の中身など、もともと大差などない。最後はいつも本人の「努力×時間」。
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上述の「努力×時間」という言葉。
かけた時間だけ、人は成長するのだなと。
一流のスポーツ選手の練習量がハンパないように、ビジネスマンもまったく同じなのだと。
雨の日も風の日も努力を続けるしかないのだと。

僕には優秀な頭脳や特別な技術がないので普通の人の何倍も努力するしかない。
大阪から東京に出てきたときに、なんとかメロン大学出身者さんや慶応出身の弁護士さんと友達になった。
話をしてても「見てきた世界が違う!知識の量が違う!」「根本的に頭の構造が違う!」と、かなり差を感じたのを覚えています。
はじめて帰国子女の人と出会い、映画の世界!?と思えるほどの英語力に衝撃も受けました。(ジャングリッシュって何!)
そんな中、38歳になって改めて「人間の頭の中身など、もともと大差などない」という言葉には救われます。

自分の経営は、あまりレバレッジを効かせるようなスタイルをとっておらず、地道に事業やメディアを創っています。
「君の場合はサービスや会社を大きくする前に、まず経営者としての器を大きくせよ」というアドバイスを受けてのことですが。

事業というのは階段を駆け上がるだけでなく、踊り場にも遭遇します。
良いときも悪い時もあります。
成長もしますが停滞もします。
結構大変なときもあります。
それでもモチベーションを維持しながら、事業に邁進します。

頭の良さやキャリアはもうどうしようもないので、事業を成功させるドライバーが「時間×努力」というのならフェアだなと。
そう思うわけです。

ずっと事業のこと考えてたら、そりゃ少しずつでも前進していくはずです。
その執念やギリギリ感がアイデアを生み出す。
主体者は、そこに勝機があるのならばやるしかないでしょう。



今日の一善:久しぶりに妻とゆっくり晩ご飯を食べた。

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